湊かなえ『告白』

Filed Under () by admin on 06-06-2010

 湊(みなと)かなえ『告白』

【あらすじ】

「愛美は死にました。しかし事故ではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」

我が子を校内で亡くした中学生の女性教師によるホームルームでの告白から、この物語は始まる。

語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。

衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、第六回本屋大賞受賞のベストセラー。

去年話題になっていた本で、韓国にいる間もずっと読んでみたかった
湊かなえ(みなとかなえ)さんの「告白」。
先日、偶然父が買っていたのでさっそく読んでみました。

2009年の本屋大賞に選ばれた本です。

松たか子さん主演で、今回映画化されたことで、また話題になっていますよね。

一言で言うと、読後感はとても悪い・・・救いようのない闇に落ちていく話ですし、
「面白い」とか「面白くない」という単純な言葉で片付けられない本ですが、
現代の社会的問題を色々彷彿させる一冊であります。

本の感想&ネタバレはREAD MOREへ!!↓(読んでいない人は注意!! )

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東野圭吾「殺人の門」

Filed Under () by Gatuchan on 31-01-2010

東野圭吾「殺人の門」

 

 

殺人の門 殺人の門
(2003/08)
東野 圭吾商品詳細を見る

 

【あらすじ】

「倉持修を殺そう」と思ったのはいつからだろう。
悪魔の如きあの男のせいで、私の人生はいつも狂わされてきた。
そして数多くの人間が不幸になった。
あいつだけは生かしておいてはならない。
でも、私には殺すことができないのだ。
殺人者になるために、私に欠けているものは何なのだろうか?
人が人を殺すという行為はいかなることなのか。

 

この殺人の門も、「手紙」「白夜行」「さまよう刃」などと同類で取りあえず

「重」

です。

読んで不快感を味わったり憂鬱になる人も少なくないかもしれません。
でも、このような重厚な作品だからこそ、最後まで一気に読み進めてしまえる勢いがつくのかもしれません。
私は好きなジャンルです。

感想の続き&ネタばれはRead more!!↓
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東野圭吾「私が彼を殺した」

Filed Under () by Gatuchan on 03-01-2010

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東野圭吾「私が彼を殺した」

 

【あらすじ】

<span style=”color:#ff3333″>婚約中の男性の自宅に突然現れた一人の女性。
男に裏切られたことを知った彼女は、服毒自殺をはかった。
男は自分との関わりを隠そうとする。
醜い愛憎の果て、殺人は起こった。
容疑者は3人。
事件の鍵は女が殺した毒入りカプセルの数とその行方。
加賀刑事が探り当てた真相に、読者のあなたはどこまで迫れるか。</span>

東野圭吾の小説は色々読んでいますが、実は個人的に私はこの「私が彼を殺した」が一番好きかも。
刑事「加賀恭一郎」シリーズの第5段作品。

ただ、これを読んでも最後まで犯人が誰か分かりません。!!

最近の作品は、最初から犯人が分かっているケースが多いのですが、
こういう本格ミステリー小説のほうが私は好きです。
父もこの本を読みましたが、誰が犯人か分からず、気持ち悪かったそうです。

巻末に袋綴じ解説で「推理の手引き」があり、それを読んで私は犯人が誰か分かりましたが、
父はこれを読んでも分からなかったそうです。
実は私も、犯人の目星をつけたあと、ネットで検索して、この本の解説をしているブログを読みました。

私の予想と同じ解説をしている人がほとんどでしたが、作者自身のコメントはないので、もしかしたら違うかもしれません。
東野圭吾小説は、最後の最後でどんでん返しがあるから・・・。

ここからはネタばれです。

読んでいない人は読んだ後にどうぞ!!

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村上春樹『1Q84』

Filed Under () by Gatuchan on 22-12-2009

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これは、韓国にいる時から、日本に帰ったら絶対読もうと思っていました。
かといって、私は村上春樹のファンではありません。
むしろ、若い時は苦手意識がありました。村上ワールドがよく理解できなくて・・・。
でも、今なら分かるかもしれない、今読んだらきっと違うんじゃないかなって気がすごくして、
帰国後すぐ、本屋さんに行って、まず「Book1」から購入。

単行本ではないので、1800円とニートの私にしては痛い金額ですが、
本から学ぶことは多いので、お金は惜しみません。
図書館で借りようと思ったら、10000人くらい予約待ちがいました。
もう、発売してだいぶ経つというのに・・・。

韓国でもすでに翻訳されて、発売されているので、韓国人の人もかなり読んでいると思います。

今、村上春樹さんは来年2010年初夏頃の発売に向けて、「1Q84」のBOOK3を執筆中です。

【感想はこちら(Read More)・・・ネタバレですので、読んでない人は注意!!】
ここからは、あらすじと感想になりますが、
私の勝手な感想と、感想を書く上ではストーリーも一緒に書いていかなければいけませんので、
ネタばれしてます。読みたくない人はここまでにしてくださいね~。
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東野圭吾「赤い指」

Filed Under () by Gatuchan on 20-11-2009

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【あらすじ】
一人の小学生の遺体が住宅街の公園のトイレで発見された。
捜査をしていく上で浮かんできた一見平凡な家族。
「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かさなければいけない。」
刑事、加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。

また1日で一気に読んでしまいました。

今回の作品は「加賀恭一郎」シリーズの一冊。
長編ではないので、すぐ読めてしまうし、読み進めていくうちに、展開が気になってしまいました。
展開というか、登場人物の心理状態の変化が細かく描写されていて、これから各登場人物がどんな動きをするのか
推測していくうちに気付いたら、最後まで読んでたって感じかな。

所轄の敏腕刑事加賀恭一郎が、鋭い視点で事件の真相解明と謎に犯人と真っ向から向き合っていくというものだが、
この加賀シリーズはなぜか一気に読みたくなります。

事件の巧妙なトリックを一つとして見落とさず、常識やモラルにとらわれず、
あらゆる視点で冷静に犯人にせまっていくという点も読み手をひきつけるが、
一番好感をもてるのはこの加賀のキャラクターの描かれ方でしょう。
敏腕刑事でありながら、その事件の裏に隠されている背景についても細かく触れています。

最近の東野圭吾作品は、特に現代の深刻な社会問題を全面に出して、
それと事件を絡ませる作品が多くなってきましたが、
今回の作品も「高齢化社会と介護の実態」「イジメ」「少年犯罪」「家庭崩壊」「幼女殺害」「引きこもり」など、
重いテーマが組み込まれているストーリーです。
そして、最近の東野作品と同じく、今回も先に犯人は誰かが明らかになっていて、
読者には犯人もトリックもわかっていますが、
その犯人とトリックを加賀刑事が暴いていくというものです。

ここからはネタバレになります。
読んでいない人は本を読んでからどうぞ!!
本の感想はこちら↓

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東野圭吾「秘密」

Filed Under () by Gatuchan on 29-06-2009

【あらすじ】
「予感めいたものなど何もなかった」
自動車部品メーカーで働く40歳の杉田平介は、妻 直子と小学5年生の娘 藻奈美と3人で幸せな生活を送っていた。そんなある日、従兄の告別式に長野県へ向かっていた直子と藻奈美の乗っていたスキーバスが運転手のミスで事故に遭ってしまう。娘を庇うために下敷きになった直子は死んでしまい、奇跡的に娘の藻奈美だけが瀕死の状態からよみがえる。しかし、よみがえったのは、藻奈美ではなく、藻奈美の体の中に憑依した直子だったのだ・・・・。外見は、小学5年生だが、魂は主婦そのもの。この現実にどう立ち向かっていくのか。その日から、平介と直子の「秘密」の生活が始まっていく・・・。

【感想】

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本当に本の中に引き込まれていくような感じであっという間に読んでしまった一冊でした。
この作品は本格的な推理小説ではないんですが、主人公の平介と直子の心理描写がすごく細かく描かれていて、ページをめくる度に次はどうなるか、どうなるか・・・と展開を推測しながら読める作品でした。ラストは、辛すぎる結末ですが、そこに読み終わった後の虚無感や喪失感などはありませんでした。

死んだ人が実は死んでいなくて、別の身体の魂に乗り移ったという話はよくある話で、
この作品も、死んだ直子が藻奈美の体に乗り移るという日常茶飯事ではあり得ないSFの世界なのですが、この状況に苦しみながらも、前向きに一生懸命生きようとする夫婦の姿に引き込まれていきます。

この本は、平介の視点から描かれた作品ですが、私はどっちかというと直子の、女性の視点からこの本を読んでいました。直子の強さ、そして弱さ、苦痛、究極の選択・・・

直子は、戻ってこない死んでしまった人生のことは考えずに、娘の藻奈美としての人生を全うしようとします。
自分の娘には、後で後悔する人生を送ってほしくない・・・と思って、今やれることを全力でやろうと
する。私立中学に入るためにそれまで使ったことのなかった頭をフル回転させ受験勉強に挑み、見事合格し、その後は医大に入りたいからという夢を立て、また受験をして進学高校へ進む。高校へ進んだ後は、テニス部に入りクラブ活動に精を出しながらも熱心に勉強を続ける。

それは、自分の生前の生き方がなんとなく生きてきた人生だったから。学校は短大まで卒業したけど、自分の身についていることは何もなかった。自分の力でお金を稼がなくても夫がいるから安定した生活を送っていける・・・けど、実は心の中ではそんな自分の人生に後悔をしていたのです。

この直子の考えよく分かります。私は、今までの自分の人生を後悔したことはないけど、もしもう一度やり直せるなら、学生時代もうちょっと一生懸命勉強しておけば良かったかなって思います。
特に、大学の時は海外旅行にいくためにアルバイトばっかりして勉強はほんとにやらなきゃいけない時だけしかやらなかったし・・・。まぁ、その時はその時で将来のことも真剣に考えていたんだけどね。
あの時真面目に勉強していたら、もうちょっと色んな選択肢があったんじゃないかなとも思います。

藻奈美として生きていくことを決心した直子ですが、魂は36歳の主婦そのもの。
最初は行動や口調を小学生として振舞うことも一苦労。
けど、だんだん幼い女の子から少女に、そして一人の娘に成熟していく肉体を持たされた直子の心の揺れ。夫をとても愛し、常に平介のことを考えているけど、それを世間に出すことは決してできない。高校生として恋愛をすることも許されない。常に迷いながら生きていきます。

そして、それを傍で見ている平介。藻奈美として生きていくと決めた直子をやはりどうしても娘だと思えない平介の心の葛藤。再婚することも、女性を抱くこともできず、娘の肉体を持った妻を抱くこともできない。直子だけが、自分の人生を新しく生きていくことに焦りと嫉妬を抱く平介。

2人の夫婦の心理的な変化や心の葛藤、揺れが読者を惹きつけていきます。

また、本のタイトルである「秘密」は、このストーリーのあらゆるところに隠されています。
もちろん、一番大きな「秘密」は最後に分かるのですが、直子がある大きな決断をしたことによって一生の秘密が出来るのです。とても切なくやるせない決断ですが、この決断はお互いがお互いの幸せを思って出した決断なのだと思います。
他にも、あらゆるところに伏線が張られているので、何度か読みなおしたくなる作品ですが、事故を起こした梶原幸弘の過去に関する事実が少しずつ明らかになっていき、平介の生活と絡んでいくのも面白かったです。

そして、東野圭吾の小説には、社会に投げかけるメッセージが含まれていることが多いのですが、
今回は事故を起こした加害者の親族と被害者のそれぞれの立場が描かれています。
被害者の立場になってみると、当然事故の加害者もその親族も悪者になっちゃうんだけど、残された加害者の親族も世間に非難されながら罪を背負って生きていかなきゃいけないんだから、やるせないよね・・・。人はどうしても一方的なものの見方しかできないんだけど、見方を変えてみると一概に誰が悪いかなんていうことはできない。

東野圭吾の作品は、クライマックスがもう一つの物語の始まりという感じを与えてくれます。最後は読者にその後の未来を推測させるような終わり方だから、読み終わった後にも余韻が抜けないんじゃないでしょうか。この「秘密」も平介が秘密に気づいたところで終わっていますが、その後2人は生涯どう過ごしていくんでしょうか。結婚した藻奈美(直子)は、一生秘密をつき通すのでしょうか。
こうやって想像を膨らませることができるところに、東野圭吾の作品の素晴らしさを感じます。

東野圭吾「さまよう刃」

Filed Under () by Gatuchan on 27-05-2009

さまよう刃 (角川文庫) さまよう刃 (角川文庫)
(2008/05/24)
東野 圭吾

商品詳細を見る

【あらすじ】

長峰重樹の愛娘が絵摩の死体が荒川の下流で発見される。
花火大会の帰りに少年達によって連れ去られ、蹂躙されたあげく殺された。
娘を失った怒りと少年法という壁への憤りから、長峰は自ら加害者を裁くことを決意し、その犯人達を追う長峰。犯人にたどり着いた長峰は少年のうちの1人を残忍な手段で殺害してしまう。逃走するもう一人の少年を追う長峰。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした問題作。

【感想】
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第20回 国際図書展へ行ってきました

Filed Under () by Gatuchan on 17-05-2009

今日は、学院の先生2人(韓国人1人、日本人1人)と学生2人と計5人で、

サムソンドン(삼성동)のCOEXモールで開かれていた

 

ソウル国際読書展(서울국제독서전)へ行ってきました。
5月13日~17日までの計5日間開催で、主賓国が日本でした。

毎年1年に1回開かれているそうです。

学生さんの1人が女性の主婦の方ですが、この方「恩田陸」の小説が大好きだそうです。
私は、恩田陸さんの本を1冊も読んだことがないのですが、

この恩田陸さんが16日この展示会に来てサイン会をしたそうです。

他にも、江國香織と辻仁成が、13日に新作「左岸」と「右岸」の出版記念サイン会を、

「花より男子」の原作漫画の作者、神尾葉子さんと児童書「ぼくのお姉さん」の著者、

丘修三さんも16日にサイン会を行ったそうです。

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東野圭吾「手紙」

Filed Under () by Gatuchan on 05-05-2009

<table style=”width:75%;border:0;” border=”0″><tr><td style=”border:none;” valign=”top” align=”center”><a href=”http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167110113/fc2blog-22/ref=nosim/” target=”_blank”><img src=”http://ecx.images-amazon.com/images/I/41PZ804DTVL._SL160_.jpg” alt=”手紙 (文春文庫)” border=”0″></a></td><td style=”padding:0 0.4em;border:0;” valign=”top”><a href=”http://blog.fc2.com/goods/4167110113/fc2blog-22” target=”_blank”>手紙 (文春文庫)</a><br />(2006/10)<br />東野 圭吾<br /><br /><a href=”http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167110113/fc2blog-22/ref=nosim/” target=”_blank”>商品詳細を見る</a></td></tr></table>

【あらすじ】
幼い頃、両親を亡くし兄弟2人で生きてきた兄「武島剛志」と「武島直貴」。

心優しい兄剛志は弟を何としてでも大学に進学させてやりたいという気持ちのあまり、ある日強盗犯罪という大罪を犯してしまう。

兄が捕まった日から「殺人者の弟」というレッテルを貼られ、苦痛に満ちた人生を歩んでいくことになった直貴。進学、アルバイト、

就職、恋愛、夢・・・直貴が幸せを掴もうとするたびに「強盗殺人者の弟」という運命が立ちはだかり、

直貴の人生は狂わされてしまう。

月に一通ずつ刑務所から届く剛志からの手紙。

弟のことを何よりも心配する兄剛志の1通の手紙が直貴の人生を狂わせ、弟の直貴は兄に対して憎悪を抱くようになる。

犯罪加害者の家族の苦痛とはいかなるものかをテーマにして描かれた本作品。

世間からの差別や偏見は避けられない現実である事を悟った弟武島直貴が、新たな一歩を踏みだすまでを描いた作品。

【感想】

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