角田光代『八日目の蝉』
Filed Under (本) by Gatuchan on 07-06-2011
【あらすじ】
薫。薫。薫。逃げて、逃げて、逃げ延びたら、私はあなたの母になれるだろうか・・・。
愛する男性と結ばれることは決して許されない。愛する男性の子供を産むことも決して許されない。
でも一度でいいから自分の手で我が子を育ててみたい・・・。
一度でも母になることを望んだ野々宮希和子が選んだ道は、彼女さえ想像しなかった犯罪という道であった。
不倫相手の子供を身ごもりながらも、産むことを選択できなかった女性が、不倫相手の妻が産んだ子供を誘拐してしまう。
東京から名古屋へ、様々な女たちに助けられ、かくまわれながら、逃亡生活を続け、小豆島にたどり着く。
偽りの親子関係。決して許されない関係と分かっていながら、最後まで子供を愛し続ける母。
なぜ、誘拐したの?なぜ、私だったの?
自分の運命を大きく変えてしまった偽の母を憎むしかなかった薫こと秋山恵理菜。
幼い頃の「あの事件」が自分の運命を大きく変えてしまう。
そして、また自分もその憎い母を同じ運命をたどってしまうのか。。。
ラストまで息もつがせぬ傑作長編。第二回中央公論文芸賞受賞作。
今日は皆さんご存じ、GWから永作博美さん・井上真央さん主演で映画化されている
「八日目の蝉」の感想です。
やはり、映画化されても本からまず読みたいという私の思いで、気になる作品でしたので案の定、
単行本を買って一気に読みました。
もちろん、気になっていたんですが、この「角田光代」さんが最近めざましテレビで特集されていて、
角田光代さんの独特なキャラクターに惹かれたのもこの本を手に取ったきっかけとなりました。
もちろん、角田光代さんの存在は知っていたのですが、やはり作家なのか感性が独特というか結構面白い方です。
角田さんが、輪島功一のボクシングジムに通っている姿がうつされていたのですが、ボクシングをはじめた理由は、
「恋愛して、へこむので、強くなりたいから」と言う理由で、昔恋愛して失恋したときにすごく落ち込んだのをきっかけに
はじめられたそうです。サンドバックにバシバシとパンチを決めて、けっこう本格的に、ボクシングに取り組んでおられました。
ま、そこまでは分かるんですが、「ボクシングを始めて強くなりましたか?」と質問されたとき、
「別に強くなりませんでした!やはり落ち込む時は落ち込むんです。」とあっけらかんと言ってのけたり、
前に付き合っていた彼氏が、サラリーマンで規則正しい人だったので、自分もその人の生活に合わせるために
8時半くらいに出勤する癖をつけ、自分の家ではなくちゃんと仕事場を設けて決まった時間に出勤するようにしていたり・・・
また、「1ケ月に28個以上締め切りがあるとおかしくなる」といって、
28個以上は絶対仕事をもらわないように管理しているそうです。
私生活では、芥川賞作家の伊藤たかみさんと結婚していましたが、その後離婚され、
2009年10月に、ロックバンドGOING UNDER GROUNDの河野丈洋と再婚されています。
恋愛経験も豊富な方なのかなぁ~と感じられましたが、この「八日目の蝉」を書いたのは
やはり読んでいるかたが次々とページをめくってしまうような、どんどんその作品に引き込まれるような作品を書きたかったと
おっしゃっられていました。確かに読んだ感想は、最初からすべてを明らかにせず、時系列で少しずつ事件の背景や
登場人物の気持ちが明らかになっていき、一気に読まずにはいられない作品でした。
ここからは、本の感想&ネタバレとなります。気になるかたはREAD MOREへ!!↓(読んでいない人は注意!! ) Read the rest of this entry »

