キム・ナムギル 愛の運命ー暴風前夜(폭풍전야)ー

Filed Under (映画) by Gatuchan on 27-11-2011

今日は、ずっと気になっていた
大好きなキム・ナムギル(김남길)主演の映画、
愛の運命-暴風前夜-(폭풍전야)を見ました!!

総合評価は 6点/10点

映像     ★★★★★
サウンド  ★★★★★
ストーリー  ★★★☆☆
笑い     ☆☆☆☆☆
ドキドキ   ★★★☆☆

「同性愛、エイズ、殺人、刑務所、妻の裏切り、不倫、無実の罪、強姦、脱獄・・・」

この言葉だけを見ても分かるように、
最初から、どこか不気味で憂鬱な雰囲気を感じさせる音楽から始まり、
絶望的な悲しみと苦しみを抱えながら生きている、
ある男女の最期の愛を描いた、とても切ない物語です。

この映画で、何よりも良かったのが、映像美。

映画というよりは、美しい風景や人物が撮られた写真集を
一枚一枚めくっていく感覚で、最後までこの映画を見ました。

舞台となっている済州島(제주도/チェジュド)ですが、この映画が持つ悲しみを
より効果的に表現するため、季節も夏ではなく、冬に撮影しています。
そのため、海辺でのシーンや、山のシーンも、明るさは全くなく、
どこか憂鬱で主人公が持つ寂しさをより一層感じさせる風景です。

そして、海辺に一つだけポツンと建っているレストラン&カフェで
主人公のキム・ナムギル(김남길)演じるスイン수인と、
ファン・ウスレ(황우슬혜)演じるミア(미아)が
最期の愛を築いていくのですが、
このレストランも古くてさびれていて潰れそうだけど、なんだかおしゃれ。

 

また、サウンドトラックがすごく良かった。

この映画の悲しみや絶望感、救いようのない未来を
すごく効果的に表現しています。

映画を見終わってから、すぐにこのサウンドトラックをダウンロードしようと思って
韓国のSORIPADAというダウンロードサイトで探したのですが、
主題歌のビッグママ(빅마마)の曲しかダウンロードをすることができませんでした。

このビッグママのハルマン(하루만)という歌・・・
歌詞がすごく切なくて、悲しくて泣けてくるくらいいい曲。
映画のミュージックビデオがyou tubeにあったので、これもアップします。

で、NEVERでこの映画のサントラを作った人物を探すと出てきましたよ~

「지박(ジーバック)」という作曲家さんが作ったそうです。
アメリカでは、「ポスト エンニオ・モリコーネ(イタリアの作曲家さん)」という愛称で
親しまれている作曲家さん。

2000年、若干23歳で
映画音楽の巨匠「ジェリー・ゴールドスミス(アメリカの作曲家)」を
記念して、BMIが主催している映画音コンクールで、
現役映画音楽家達を差し置いて、世界最年少、東洋最初の
「ジェリー・ゴールドスミス賞」を受賞し、音楽界の話題にのぼったミュージシャンだそうです。

また、第17代 大統領就任式の音楽監督を任され、本格的に韓国での活動を開始し、
ハリウッド映画やミュージカル、ドラマ、また日本の有名なアニメを原作としたゲーム音楽などを
手がけるなど、世界的に活躍している作曲家さん。

映像と音楽は、とってもよかったのですが、
そこにすごく力を入れすぎてしまったためか、
ストーリーにディテールがなく、最初から最後まで流れるように
終わってしまい、映画に充分に浸れなかった。。。

う~ん、映像と音楽があれだけ美しかっただけに、余計残念(><)

元々、映画をあまり見慣れていないからということもありますが、
短い時間の中で、映像を見ながら、その物語の背景や内容を感じ取るのが
昔から苦手な私・・・

この映画も、104分という短い映画でしたが、
「暴風前夜」というタイトルからも意味するように、
夜のシーンと昼のシーンが半々くらい。
で、夜のシーンはわざと不気味さと暗さを出すために、
すごく暗く撮られていて、人物の顔はほとんど映りません。
それが、効果的なんだと思うんですが、よく見えない上に、セリフが少なく
内容を充分に理解できず・・・「たぶんこういうことなんだろうなぁ」と推測しながら
最後まで消化できず、なんとなく終わってしまったという感じでした。

一回見ただけでは、納得がいかない部分が多かったので、部分的に
「?」マークのところは、二回・三回見てしまいましたが、
もし、映画館で見てたらそうはいきませんよね(苦笑)

スインとミアが出会ってから、恋に落ちていくところも微妙。
スインのほうは、ミアのことを分かっていたので、ともかく
なぜミアがスインに惹かれたのか?
そして惹かれ合ったかと思うと、既に話は半分くらい終わっていて、
スインは刑事に捕まらないように、また逃げてミアと離れ離れになって・・・
でも、二人の愛はどんどん深まっていくんですが、その二人の心情が
いまいちどう変化していったのか、よく読みとれないまま終わってしまいました。

おそらく、この短い時間の中でいろいろな題材が詰め込まれすぎて、
全部消化不良で終わったんじゃないかって気がします。
しかも、扱う題材自体が、かなり社会的に敏感な問題が多くて、
大丈夫なのかな?って心配になりました。

でも、やっぱりキム・ナムギルはこの映画でも無条件にかっこよかった・・・

「나쁜 남자」と「선덕여왕」のときも、複雑な人間関係に悩まされる
影のある役をしていましたが、やっぱりこういう悲しみを背負った役が最高に似合う!!

今回の役も、自分の愛する妻に裏切られ、妻の不倫相手に妻を殺された上、
その殺人者に濡れ衣を着せられ、刑務所に入れられてしまうという何ともやりきれない役。
また、悲劇はそこで終わらず、何とかして刑務所を脱出しようと考えた末、
エイズに感染すれば釈放されるという噂を信じ、同じ刑務所にいるエイズ感染者の血液を
自分の体内に入れ、自らエイズ感染者になってしまう。そして発症・・・
残された命は長くて3年。

セリフはすごく少ないですが、目だけで悲しさを訴えられる俳優だと思います。
この斜め45度の視線が特に切なく、孤独感を現しています・・・

ちょっと長めの髪の毛と、伸ばした髭、そしてエイズ感染者の役を演じるため、14kg減量した体・・・

この製作発表でも話しているように、はじめはバイセクシャルの
サンピョン役にどうかという話を受けたようです。

ただ、キムナムギルは、以前も同性愛役を演じたことがあり、その時以上の
演技はもうできないだろうということから、再びスイン役として抜擢されたということです。

ドラマ、善徳女王の前に撮られた映画ということなのですが、
韓国で公開されたのは2010年の4月。
撮影から公開まで、1年くらいあいていたそうです。
韓国では、あまりヒットしなかったようですが、それでも
キム・ナムギル目当てで映画を見にいった女性が多かったようです。

あ~、早く軍隊生活を終えて、2012年中には復帰してくれるといいのですが・・・

せっかく韓国に来たのに、ハイビジョンでお目にかかれなくて寂しいです(涙)

ここからは、作品のあらすじ&ネタバレになりますので、映画を見ていない方はご注意!!
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甘く、殺伐とした恋人(달콤,살벌한 연인)

Filed Under (映画) by Gatuchan on 23-08-2009

2006年、韓国映画

「甘く、殺伐とした恋人(달콤,살벌한 연인)」
を見ました。
甘く、殺伐とした恋人 [DVD] 甘く、殺伐とした恋人 [DVD]
(2008/01/25)
パク・ヨンウチェ・ガンヒ

この映画、全然知らなかったんですが、先月韓国語の授業で1ヶ月間、この映画を見ながら
勉強しました
私が見た評価は、
6.5点

★★★☆☆
笑い      ★★★☆☆
ドキドキ     ★★★★☆

☆☆☆☆☆
ストーリー    ★★★☆☆
お薦め度    ★★★☆☆
韓国人の先生は、結構映画について詳しそうなんですが、特にB級映画をよく紹介してくれます
ものすごくヒットしたわけじゃないけど、ある人のなかでは評価が高い作品。
この映画も、B級映画の一つだそうです。
韓国のポータルサイト、NAVERでも8.40と高い評価を得ていました
この映画で良かったのは、ただのラブストーリーじゃないということ。
一見、ふつーのラブストーリーかと思ったら実はスリルのある話で、
ただのラブストーリーから、場面が一気に殺人シーンに展開していきます。
音響効果もあって、次々とシーンが展開していくので2時間くらいの映画ですが
全然退屈しませんでした。
タイトルの通り、「甘く、殺伐とした恋人」ですが、主人公ミナは一見かわいくて、知的で、やさしそうな女性。
けど、どこかミステリアスな部分も秘めている女性。
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そんな彼女に一目ぼれしてしまうのが、30歳になってもいまだに恋愛経験が一度もないテウ。
大学の英文学講師で頭はいいが、女性にはどうやって接していいか分からない。
このテウ役を演じている「パク・ヨンウ」さんという俳優さんが、笑わせる演技をしてくれます。
特にテウの口調。
ある日、テウのアパートにミナが引っ越してくるのですが、ミナの家に荷物を運んでいる人の代わりに
腰が悪いにも関わらず、ミナの部屋まで荷物を運んであげます。
その時、初めてミナに会ったテウ。
この時点では、気になっているか分かりませんが、ある日アパートのエレベーターで一緒になります。
そこで、友人に後押しされ、突然ミナを映画に誘うテウ。
ここまで、ちょっと展開が急すぎて「なぜ、突然映画に誘うの?」って疑問に思いましたが、
このときのテウの誘い方や、行動が面白いです。
パク・ヨンウは恋愛経験がまったくない奥手な男性の役をうまく演じていると思います。
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見ている人に謎を残しながら、映画はどんどん展開していきます。
特に、ミナと一緒に住んでいるジャンミ、そしてジャンミの彼ケドンは、
ミナと違ってどこからどう見ても、ガラが悪い。育ちも悪そう。
ミナとは不釣り合いな二人が、どうしてミナの周りにいるのか?
そう思って映画を見ていると、ミナの前に昔の恋人が現れます。
昔の恋人が邪魔になりそうだったミナはなんと女一人の手でモトカレを殺してしまいます
怖いけど、面白いのはその遺体の処理に困ったミナが、なんとキムチ冷蔵庫に死体を保管するんです
キムチ冷蔵庫って、小さいものだけだと思っていましたが、今のキムチ冷蔵庫はいろいろあるそうで
70kgくらいまで入るキムチ冷蔵庫もあるそうです。
そして、死体が全部納まりきらないと思ったミナは、突然包丁を握ってはみ出ていた死体の指を
切ってしまう・・・
突然恐ろしい女に変わっていくミナ。

いまどきの言葉でいうと「シュールな女」

テウの前では、絵を勉強していて趣味は読書、絵の勉強のためにイタリアへ留学に行くといいます。
でも、だんだんボロが出てくるミナ。
テウの友達とレストランで会ったときに知識のなさがばれてしまいます。
ミナは有名な画家の名前も全然知らず、ドフトエフスキーもわからない。

テウもだんだんミナを疑いはじめ、何かおかしいと思ってミナを調べ始めます。
そしたら、ミナという名前も偽名で本当は「ミジャ」だったのです・・

実は、ミナは22歳の時、最初の夫のドメスティックバイオレンスに耐えかねて、
殺人を犯していたのです。でも、その時は正当防衛。
その後も何度か恋愛を繰り返していましたが、
テウと出会う前に、老人と再婚し3ヶ月後に老人は心臓麻痺で死亡。
多額の遺産金がミナのもとに入っていたのです。

とてつもない事実を知ってしまったテウは、ミナに会いにいきますが、
殺されないように服の下に剣道の胴着を着ていきます
ミナに見つかって、
「最近、剣道をはじめて脱ぐのを忘れた!」と言いますが、
こういうテウとミナの掛け合いが面白い。
また、ミナがリンゴの皮を剝こうと思って、フルーツナイフを持ったとたん、びくっとするテウ。
そんなミナはあきれ顔でテウを見ます。
こんなところで、開き直っているミナも変だけど、面白い。

最終的に、テウはミナが4人も人を殺している事実を知ってミナと別れます。
1人だったら許そうと思っていたのに・・・・というテウ。
そして2年後、シンガポールで偶然出会う二人。
最後はくっつくかなと思ったらくっつかない。

微妙だったのは、こんなに殺人を犯しているミナのことを最後まで好きで諦めきれないテウ。
しかも、最後に1人だけ殺していたんだったら、許そうと思ったのに・・・というんですが、
殺人者なのに許すことができるんだ!!って感じでそこはがっかりでした。

そして、ミナとテウのあまりにも不自然なキスシーンとベットシーンは引いてしましました・・・
ここは、授業中は見なかったんですが、授業が終わって全部通しで見た時は、何回かキスシーンが
出てきました。たぶん、女性経験がないテウの不器用さを強調するためにやったと思うんですが、
もうちょっと控え目にしてくれたらいいのに・・・と思いました。

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でも、全体的にはただの甘いラブストーリーで終わるんじゃなくて、ありえないけど
主人公2人の掛け合いやシチュエーションが面白かった作品です。
人はある日、日常から一気に非日常の世界に入っていく可能性もある・・・
非日常なシチュエーションに自分が置かれたとき、あなたならどうやってその状況を受けとめますか?

この映画で、ジャンミの言葉遣いにスラングが多かったので、
韓国のスラングも学べたのも良かったです

Filed Under (映画) by Gatuchan on 15-08-2009

今日は、8月15日。
元々今日は韓国では祝日の日。

「광복절(光復節)」
この日は、1945年8月15日、朝鮮が日本の支配から解放され主権を回復したことを記念する日。

でも、今日は土曜日なので、祝日が休日と重なりました。
午前中も、韓国語の学校もお休みじゃなかったので、1時まで学校で勉強してきました。

授業が終わった後、カンナム駅に行って映画を見てきました。

今韓国で、超話題作になっている「へウンデ(해운대)」です。

ジャンルは、パニック映画・ヒューマン災難映画。

この作品、6月くらいに映画館で予告を見たんですが、その時は非現実的すぎてあまり
面白くないんじゃない~って思ったんですが、今すごい人気!
15日には、韓国映画歴代興行5位にアップしたそうです。
15日、午前までで、累積観客843万5740人を記録。
もうすぐ1000万人を超えそうだということです。

私が見た評価は、
★★★★☆

笑い      ★★★★☆
ドキドキ     ★★★★★
涙         ★★★☆☆
ストーリー    ★★★★★
お薦め度    ★★★★☆

私が、この映画でまず良くできているなぁと思ったのは、災難映画でありながら、笑いのシーンも
しっかり入っているというところ。
笑いあり、感動あり、悲しくもありの映画でした。

後半部分は、大津波がプサンの「へウンデ」を襲い、多くの人々が大災害の犠牲になるという
緊迫したシーンが続くのですが、前半部分はその緊迫感を感じさせないように、観客を笑わせる
シーンが多かったことです。

韓国映画は、なんでもない普通の場面なのに、突然俳優達がちょっと面白いことをして
見ている人を笑わせるシーンが多いのが魅力じゃないかなと思います。

そして、各俳優さんの演技がうまい。
特に、主役のソルギョング(설경구)。
パワフルで、緊迫感のある演技を見せながらも、笑わせる演技がうまい!!

映画の中で、酔っぱらってフラフラになって家に帰ったけど、気持ち悪くて寝付けなくて
寝ぼけながら薬を飲むシーンがあるんですが、実は薬じゃなくて使い捨てシャンプー!!
気付かずに飲んでしまって、後からシャンプーが口の中から泡だって救急車で運ばれちゃう!!
このシーン、かなり笑えました。

また、この人もいいキャラクターしてました。
オ・ドンチュン(오동춘)役で出ていたキム・イングォン(김인권)。

舞台は「釜山(プサン)」の海雲台(へウンデ)というところ。
ここは、夏は南の海水浴場のメッカで、映画のワンシーンでも出てきますが、
ビーチパラソルがズラーっと並び、海岸は人で埋め尽くされるような場所です。

この話は、2004年に起きたインドネシアのスマトラ沖津波災害の話がもとになっています。
スマトラ沖の津波は、歴史上最大の死傷者を出し、全世界の人々に衝撃を与えました。

この映画はもちろんグラフィックですが、自然から受ける罰の恐ろしさは
本当に怖いと思わせる映画でした。
私達が、自然を大切にしないと、いつかはこんな風に大災害が起きて、
人類は滅亡するかもしれません。

でも、ストーリーは分かったけど、方言が入る映画はやっぱり難しい!!
特に、主人公、マンシクのお母さん役のハルモニ(おばあちゃん)の言葉は、全然分かんなかった。

この左のおばあさんです。

プサンの方言はイントネーションがソウルと違ってかわいいけど、理解はむずかしいですね~。

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