2006年韓国映画

「甘く、殺伐とした恋人(달콤,살벌한 연인)」
 
を見ました。
 
 
この映画、全然知らなかったんですが、
先月韓国語の授業で1ヶ月間、この映画を見ながら勉強しました
 
 
私が見た評価は、

6.5点

★★★☆☆
 
 
笑い      ★★★☆☆
ドキドキ     ★★★★☆
涙       ☆☆☆☆☆
ストーリー    ★★★☆☆
お薦め度    ★★★☆☆
 
 
韓国人の先生は、結構映画について詳しそうなんですが、
特にB級映画をよく紹介してくれます
 
ものすごくヒットしたわけじゃないけど、ある人のなかでは評価が高い作品。
この映画も、B級映画の一つだそうです。
韓国のポータルサイト、NAVERでも8.40と高い評価を得ていました
 
この映画で良かったのは、ただのラブストーリーじゃないということ。
一見、ふつーのラブストーリーかと思ったら実はスリルのある話で、
ただのラブストーリーから、場面が一気に殺人シーンに展開していきます。
音響効果もあって、次々とシーンが展開していくので
2時間くらいの映画ですが全然退屈しませんでした。
タイトルの通り、「甘く、殺伐とした恋人」ですが、
主人公ミナは一見かわいくて、知的で、やさしそうな女性。
けど、どこかミステリアスな部分も秘めている女性。
 
 
sss
 
そんな彼女に一目ぼれしてしまうのが、
30歳になってもいまだに恋愛経験が一度もないテウ。
 
 
大学の英文学講師で頭はいいが、
女性にはどうやって接していいか分からない。
 
このテウ役を演じている「パク・ヨンウ」さんという俳優さんが、
笑わせる演技をしてくれます。
特にテウの口調。
ある日、テウのアパートにミナが引っ越してくるのですが、
ミナの家に荷物を運んでいる人の代わりに
腰が悪いにも関わらず、ミナの部屋まで荷物を運んであげます。
その時、初めてミナに会ったテウ。
この時点では、気になっているか分かりませんが、
ある日アパートのエレベーターで一緒になります。
そこで、友人に後押しされ、突然ミナを映画に誘うテウ。
ここまで、ちょっと展開が急すぎて
「なぜ、突然映画に誘うの?」って疑問に思いましたが、
このときのテウの誘い方や、行動が面白いです。
パク・ヨンウは恋愛経験がまったくない奥手な男性の役をうまく演じていると思います。
 
 
qqq
 
 
hfdq
 
見ている人に謎を残しながら、映画はどんどん展開していきます。
特に、ミナと一緒に住んでいるジャンミ、そしてジャンミの彼ケドンは、
ミナと違ってどこからどう見ても、ガラが悪い。育ちも悪そう。
ミナとは不釣り合いな二人が、どうしてミナの周りにいるのか?
そう思って映画を見ていると、ミナの前に昔の恋人が現れます。
昔の恋人が邪魔になりそうだったミナはなんと
女一人の手でモトカレを殺してしまいます
怖いけど、面白いのはその遺体の処理に困ったミナが、
なんとキムチ冷蔵庫に死体を保管するんです
 
キムチ冷蔵庫って、小さいものだけだと思っていましたが、
今のキムチ冷蔵庫はいろいろあるそうで
70kgくらいまで入るキムチ冷蔵庫もあるそうです。
 
そして、死体が全部納まりきらないと思ったミナは、
突然、包丁を握ってはみ出ていた死体の指を切ってしまう・・・
突然恐ろしい女に変わっていくミナ。いまどきの言葉でいうと「シュールな女」テウの前では、絵を勉強していて趣味は読書、

絵の勉強のためにイタリアへ留学に行くといいます。

でも、だんだんボロが出てくるミナ。
テウの友達とレストランで会ったときに知識のなさがばれてしまいます。
ミナは有名な画家の名前も全然知らず、ドフトエフスキーもわからない。

テウもだんだんミナを疑いはじめ、何かおかしいと思ってミナを調べ始めます。
そしたら、ミナという名前も偽名で本当は「ミジャ」だったのです・・

実は、ミナは22歳の時、最初の夫のドメスティックバイオレンスに耐えかねて、
殺人を犯していたのです。でも、その時は正当防衛。
その後も何度か恋愛を繰り返していましたが、
テウと出会う前に、老人と再婚し3ヶ月後に老人は心臓麻痺で死亡。
多額の遺産金がミナのもとに入っていたのです。

とてつもない事実を知ってしまったテウは、ミナに会いにいきますが、
殺されないように服の下に剣道の胴着を着ていきます ミナに見つかって、
「最近、剣道をはじめて脱ぐのを忘れた!」と言いますが、
こういうテウとミナの掛け合いが面白い。

また、ミナがリンゴの皮を剝こうと思って、

フルーツナイフを持ったとたん、びくっとするテウ。

そんなミナはあきれ顔でテウを見ます。
こんなところで、開き直っているミナも変だけど、面白い。

最終的に、テウはミナが4人も人を殺している事実を知ってミナと別れます。
1人だったら許そうと思っていたのに・・・・というテウ。
そして2年後、シンガポールで偶然出会う二人。
最後はくっつくかなと思ったらくっつかない。

微妙だったのは、こんなに殺人を犯しているミナのことを

最後まで好きで諦めきれないテウ。
しかも、最後に1人だけ殺していたんだったら、

許そうと思ったのに・・・というんですが、

殺人者なのに許すことができるんだ!!って感じでそこはがっかりでした。

そして、ミナとテウのあまりにも不自然なキスシーンと

ベットシーンは引いてしましました・・・ ここは、授業中は見なかったんですが、

授業が終わって全部通しで見た時は、

何回かキスシーンが出てきました。

たぶん、女性経験がないテウの不器用さを強調するためにやったと思うんですが、

もうちょっと控え目にしてくれたらいいのに・・・と思いました。

 

lkjsdf

でも、全体的にはただの甘いラブストーリーで終わるんじゃなくて、

ありえないけど主人公2人の掛け合いやシチュエーションが面白かった作品です。
人はある日、日常から一気に非日常の世界に入っていく可能性もある・・・
非日常なシチュエーションに自分が置かれたとき、

あなたならどうやってその状況を受けとめますか?

この映画で、ジャンミの言葉遣いにスラングが多かったので、
韓国のスラングも学べたのも良かったです
——————————————————————————————

 
韓国封切:2006年4月6日
観覧人員:766,007人(ソウル封切館基準 2006年 11位/114作品)
ジャンル:メロ、ロマンスコメディ、スリラー
NAVERネチズン評価:8.40(10点満点)脚本・監督:ソン・ジェゴン(손재곤)
デビュー作【あらすじ】

出演

パク・ヨンウ 박용우  (ファン・デウ황대우役)

aaaw

チェ・ガンヒ  최강희 (イ・ミナ이미나/イ・ミジャ役)

alsd

チョ・ウンジ 조은지 (ペク・チャンミ役 백장미 ミナのルームメイト)

asasd

チョン・ギョンホ 정경호 (ケドン계동役 チンピラ)
イ・ヒド  이희도( ミン弁護士 민변호사)
チョ・ヨンギュ 조영규( ソンシク성식役 テウの友人)
ソン・ウソン  선우선(チョンファ정화  ソンシクの彼女・出版社)

Facebook にシェア

 

ページ上部に