韓定食で腹ごしらえをしたあと、また車で20分くらい走り、
ヨジュ(여주/驪州)に行きました。
ヨジュもイチョンと同様、陶磁器で有名ですが、
そのほかにサツマイモ(고구마/コグマ)やピーナッツ(땅콩/タンコン)、
アウトレットがあることでも有名です^^
駐車場に入る前には、色鮮やかな韓国らしい門があり、
すぐそばにある観光案内所も伝統的な雰囲気が漂っていました。
車を止めて中に入りました。
こちらが入り口です。
ヨジュの陶磁器祭りも結構歴史が長く、今年で25回を迎えたそうです。
ヨジュの陶磁器は発掘調査により、
高麗時代から始まったことが明らかにされています。
現在では600余りの陶磁器工場があり、陶磁器の町として知られています。
面白いことに“재2회 여주 전국접시깨기 대회”という垂れ幕が掛かっていました。
参加費用は5000ウォン(約500円)
これは”第2回ヨジュ全国皿割り大会”という意味です^^
恐らく、商品にならない器や失敗作などを集めて、
こんなユニークな大会を開いたんでしょうね。
私も日々のストレス解消にちょっとやってみたいなって思いましたが、
行った時は既に終わっていたようで、
スタッフの人たちが破片を掃除して片付けていました^^;
中央広場では、粘土を積み上げている人がたくさんいました。
司会の人がいたので、どれだけ積み上げられるか競争してたのかな?
子供たちがお母さんと一緒に高く高く粘土を積み上げていっていました。
ホームページで陶磁器祭りのイベントを見ると、
オカリナやサックス、フルートなどの演奏や、陶磁器の競売なども開かれていたようです。
とりあえず、器のお店をひとつひとつ見ていくことにしました。
お店はお祭りの時以外にもあるようですが、
お祭りの時はお店の前に特別価格で安く販売する器や鍋などが並ぶようです。
最近、器にハマっている私。
何かいい物はないかなーとゆっくり見ていきました。
私の友人が陶芸専攻で、昔は日本の大学院へ入るために
その子に家庭教師をしたことがあるのですが、
その子から韓国の器は日本と違ってどれを見ても変わり映えがしないというか
見せるためのものより、どれだけ使いやすいか、
どれだけ丈夫かということを重視していると聞いていたので、
私も韓国の器はそんなに興味がありませんでしたが、
やっぱり韓国料理を器に盛る時は、
韓国製の器を使ったほうがしっくりくるなーと最近感じています。
もちろん日本の器も合うと思うのですが、日本の器はなかなか買える機会がないので、
韓国の器にも興味を持ってみようかなと。
とはいえ、やっぱりしっくりくる器を見つけるのは難しいですね。
こんなにたくさん販売されていても、
デザイン、質感、重み、機能性、値段・・・すべてを満たす器は
そう簡単には見つかりません。
カンナ目のついた手前の器は、なかなかいい感じ。
ろくろを回している時に、そのまま線が残ったかのような
美しいフォルムの白磁も気になりました。
韓国の器には花模様が入っていることが多いんですが、
私は何も模様が入っていないものが好きなので、
このようなシンプルな器に目を引かれます。
今一番欲しいのが、焼き魚用の器。
このサイズが目に留まります。
白磁、青磁のつぼも販売されていました。
夫の目に留まった花瓶。
うちにはちょっと合いませんがwww
こちらの花瓶もかわいらしいです。
こちらは예담(エダム/Yedam)というところの器コーナー。
ここは韓国にしては結構カラフルで鮮やかな色の器も取り扱っています。
真鍮(しんちゅう)の器。
ステキです。
が・・・このセット、割引価格で960000ウォン(約9万円)!!
ステキな器ですが、気軽には使えませんね・・・。
こちらも王様に食事を出す時に使いそうな器。
いかにも高級そう・・・。
こちらに関しては13点セットで1048000ウォン(約10万ウォン)。
こちらの器も焼き魚用にいいかも。
広場には窯がありました。
実際にここで焼成しているのでしょうか。
前で写真を撮っている人もたくさんいましたが、人のいないスキを狙ってカシャッ。
ここからは私が気に入った各作家さんの器を少し紹介します。
인현식(イン・ヒョンシク)さんの茶器。
茶杯の中の部分に銀が用いられているのですが、
この杯がすごくきれいで、しばらく眺めていました。
シンプルでありながらも高級感がある茶器です。
すっきりした自然体のやさしい白。
이경한(イ・ギョンファン)さんの作品。
青い鳥、赤い花、乾いた土、ブラックホール、砂粒など
自然をテーマにしたタイトルを付けられている
イ・ギョンファンさんの作品は、
日常のささいな喜びや安らぎを与えてくれる素朴な器。
美しい海の色を思い出させるようなきれいな水色です。
欲しいけど高い!
今月はほかにも色々買ってしまったので我慢です。
そして
이준범(イ・ジュンボム)さんの作品。
イ・ジュンボムさんはご夫婦で陶芸をされているようで、
奥さんがあとから紹介する展示&販売コーナーで器を売られていました。
コーヒーカップ&ソーサー。
手作り独特の風合いが感じられ、高級感もあります。
アンティークな感じのコーヒードリッパー。
こちらは陶磁器の特別展示&販売コーナー。
何人もの作家さんが作品を持ち寄って、
限られたスペースで展示&販売しています。
ヨジュの農産物の特設会場もありました。
こちらは떡메치기(餅つき)体験コーナー。
ついた餅はすぐに인절미(インジョルミ)
(
もち米をついたあと、ついてマッチ箱くらいの大きさに切り、
きな粉などをまぶした餅。きなこ餅のようなものです。)にして
3000ウォンで販売されていたので、1つ買いましたが
もちもちで柔らかく、とってもおいしかったです。
あと美術館もあったのですが、時間の関係でゆっくり見て回れそうになかったので
中には入らず、アウトレットに向かいました。
陶磁器祭りの会場から車で5分くらいの所にあります。
여주도자기아울랫(ヨジュ陶磁器アウトレット)
外から見るとただの倉庫ですが、
この中にB級品の器がいっぱいありました。
よく見ると、わずかなキズがあったり
少しくぼみがあったり、色がうまく出ていない品が
こちらに流れてくるようです。
すごく多くてびっくりしました。
「VJ특공대(VJ特攻隊)」という
韓国のレストランや名所などを紹介する番組でも特集されたそうです。
値段もついているものと、ついていないものとがありました。
中にいる従業員さんに値段を尋ねると、
「これはキズがあって1点しかないから2000ウォンでいいよ」と言われましたが
たぶん従業員さんも、よく分からないのでその場で値段を決めるような感じ。
3皿10000ウォン、本当に安いのは
1皿300ウォンというのもありましたwww
韓国には個人で店を経営する人も多いので、
業者の人たちも来たりするんじゃないかな~。
カラフルなお皿はやっぱり相当キズやへこみが目立ちますが、
よーく探すと新品に近いお皿も見つけられます^^
秋夕や旧正月の時は家族で集まるところの多い韓国の家庭。
親戚の多いところでは、10人、20人集まることもザラにあります。
そんな時はきれいな器でおもてなしというよりは、
とりあえず大量のお皿が必要!
何種類ものナムルやチヂミ、キムチなどを入れる小皿、取り分けるお皿を
揃えるためにはやっぱり質より量なのかもしれません。
この日も物色に来ていたのは、韓国のオモニたちが大半でした。
男の人はカゴを持って、一生懸命買い物に付き合ってましたよ^^;
ヨジュへ行ったのは初めてでしたが、いろいろな作家さんの器が見られて
充実した一日でした。
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ヨジュ陶磁器祭り(여주도자기축제)
(京畿道 驪州郡 驪州邑 川松里 301-1)
(キョンギ道ヨジュ郡ヨジュ
邑 チョンソンリ 301-1)
경기도 여주군 여주읍 천송리 301-1
ヨジュ陶磁器アウトレット(여주도자기아울렛)
(京畿道 驪州郡 驪州邑 五鶴釐 100-48)
(キョンギ道ヨジュ郡ヨジュ
邑 オハクリ 100-48)
경기도 여주군 여주읍 오학리 100-48
010-2203-3853
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