目的は違えど、同じ場所「東京」都内に行くことで一致した
私と韓国人の友達Jちゃん。
とりあえず面接も終わり、今日は大阪に帰る日ですが私の目的はもう達成したので、
Jちゃんの目的である展示会に付き合い、 東京で初めての美術館体験をしました。
行った先は、東京メトロ東西線竹橋駅から徒歩10分のところにある
「東京国立近代美術館」です。
この日は天気が悪く、朝から曇り空。
竹橋駅改札をくぐって階段をあがり外に出ると、目の前に皇居が!!
そして、ほんとに皇居周りをランニングしている人達がたくさんいてびっくり。
一周すると5キロらしいですが、テレビで見る光景を実際目のあたりにして、
「お~なんかこの人達セレブな感じ」と思ってしまった^^;
ちょうどお昼の時間にお寿司屋さんで持ち帰り弁当セットを販売していたので、
お寿司セットをJちゃんと買い、近くのベンチに座ってまず腹ごしらえ。
その後、Jちゃんの見たかった展示、
河口龍夫(かわぐちたつお)さんの「言葉・時間・生命」 という展示を見に行きました。
こちらの展示は、2009年10月14日~12月13日まででしたので、
結構ぎりぎりでしたが、 この日は2時~3時半まで
河口龍夫さんと谷新さん(宇都宮美術館館長)のトークショーがあり、
こちらもあわせて聞きました。
河口さんは、兵庫県神戸市生まれで、1960年代から今日に至るまで、
現代美術の最前線で活動を続けている作家さんです。
河口さんは、鉄・鉛・銅といった金属や、光・熱などのエネルギー、
さらに化石や植物の種子など、さまざまな素材を用いながら 物質と物質、
あるいは物質と人間との間の、 目に見えない関係を浮かび上がらせようという
一貫した姿勢で制作をつづけられています。
色々な作品がある中で、実際私も体験できて印象に残ったのが
「闇の中の彩色ドローイング」
これは真っ暗闇の中で、視覚に頼らずに、色鉛筆で描かれた
河口さんのドローイング作品。
同じことを私達もやってみました。
色鉛筆が置かれているんですが、ほんとうに真っ暗で何も見えないので
色の見分けが全然つきません。
位置関係も分からないし、色も分からない中で、手さぐりで描く絵。
この間にどんなことを感じたか??
私が想像したのは、やっぱり闇の中にいるので、
描きたい絵も月あかりの下に歩いている二人の男女。
男女は草原の中にいて手をつないでいる。
暗い中でも、何か希望を感じられる絵を描きたかったので、
このような絵を描いたのですが、 やっぱり描いている間は
どんな絵が出来上がるか不安でした^^
河口さんの作品は、パッと見ただけでは
「何これ?」というものが多かったのですが、
一つの作品から想像を膨らませられる作品が多いことが特徴でした。
展示の最後に飾ってある「木馬から天馬へ」という作品では、
長さ8m、重さ600kgの木造船に
びっしりと蓮の種子がとりつけられている作品がありました。
この船は、もともと日本海で実際の漁に使われていたのですが、
漁師さんが高齢になって使われなくなっていたのを譲り受けたものだそうです。
船の上に乗せられた「木馬から天馬へ」は、もともとは幼児用の揺り椅子で、
それに羽根をつけて天馬、ペガサスに見立てています。
役割を終えて使われなくなった船を、
ようやく歩けるようになったばかりの幼児が遊ぶのに使う木馬が導いているのです。
木馬が天へ向かうイメージと同時に新しい世代が古い世代を先導するように
未来に進んでいく希望のイメージが重ね合わされているように見えます。
展示会と講演会がすべて終わったころには、外はどしゃぶりの雨でしたが、
久しぶりにアートに触れることができて、
私の感性も少し磨かれたかなぁ~と感じることができた展示会でした。
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東京国立近代美術館
【住所】〒102-8322 東京都千代田区北の丸公園3-1
【アクセス】東京メトロ東西線竹橋駅1b.出口徒歩3分
【電話】03-5777-8600
【HP】http://www.momat.go.jp
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