先ほどからの記事の続きで、私たちは次にベルン(Bern)へと向かいました。

 

 

サービスエリアを出たあとは雨がやんだので再び私が運転。

高速道路は車も少なくスイスイ行けましたが、

ベルン市内に入り、急に混み出しました。

 

慣れない道で怖かったので、再び信号の待ち時間を狙って夫と交替。

 

車からベルンの住宅をカシャッ!

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夕方になると風も冷たく、街にはトレンチコートを着て

歩いている人たちも多く見られましたが、

そんな何気ない日常の姿も私たちの目には格好よく映ります。

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ようやく“Rathaus-Parking Amag Bern”(市庁舎)の駐車場に車を停め、

ベルン市内を見物することにしました。

駐車場の前にあった“St.Peter und Paul”教会。

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ガイドブックには“キリスト・カトリック教会”と書いてありました。

 

 

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雨が降ったあとからかもしれませんが、

9月のベルンは韓国よりも寒く、早くも冬が近づいているのかなと感じました。

 

すぐそばにアーレ川(Aare川)が見えました。

下に降りることができたので、大きく湾曲したアーレ川沿いを歩いてみました。

 

ベルンは当初、行く予定ではなかったので全然期待していなかったのですが、

私たちを待っていたのは息を呑むくらい美しい街並みでした。

まさに中世のヨーロッパの雰囲気をそのまま残す町。

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東西に細長いベルン旧市街は北・東・南の3方をアーレ川に囲まれています。

アルプスの清らかな水を集めたアーレ川が大地にぶつかって大きく湾曲し、

周囲を削り、高い岸壁に三宝を囲まれた半島のような自然の砦ができあがったのです。

そこに1191年、ツェーリンゲン公要塞都市を築きました。

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当初は木造の町並みでしたが、1405年の大火で消失したあとに、

石造りで再建されたそうです。

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この橋は“コルンハウス橋(Kornhausbrucke)”

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上は車が走っていますが、下は対岸に渡るための橋が別に渡されています。

高低差が激しいため、上ったり下りたりするのが大変なので、

別々に橋が渡されているのでしょう。

私たちはこの下の橋を渡り、対岸に行きました。

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ゴミ一つ浮かんでないエメラルドグリーンに輝くアーレ川。

アーレ川だけでなく、スイスの町は本当にきれいで整備されています。

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今まで自分の住んできた日本も美しいと誇りを持っていましたが、

日本もだんだん国民一人一人の意識が薄れてきているので、

道にガムを吐き捨てたり、大型ゴミを山に捨てたりする人も増えています。

もちろん、韓国はもっとひどく、私の家の前のゴミ捨て場も分別する

ボックスがあるのにもかかわらず、分けて捨てない人が本当にたくさんいます。

一人一人が自分の住む町をきれいにしたいという強い意識がなければ、

国も永遠に発展することはないと思います。

韓国人の意識をもっと高めることができればいいんですが、

まずは自分だけでも、ルールをちゃんと守って

街をきれいにしていく意識を忘れないようにしていきたいです。

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アース川沿いには住宅も見られます。

私もこんな美しい町に1年くらいでいいから住んでみたい><

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アーレ川に囲まれたベルンの旧市街地は、

1983年、ユネスコの世界遺産(文化遺産)として登録されました。

私の出身地である京都も古都京都の文化財として

世界遺産(文化遺産)に登録されていますが、

京都とはまったく異なる雰囲気を持つ街です。

 

 

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さて、ここで問題です。

スイスの首都はどこでしょう?

チューリッヒでもジュネーブでもありません。

そう、ここベルン(Bern)なのです!

 

ベルンはベルン州に位置するドイツ語圏の街で、

1848年、スイス連邦の首都になりました。

 

ベルンにはスイス連邦議会議事堂があるほか、

万国郵便連合などの国際機関、スイス国立銀行

連邦郵便局スイス連邦鉄道などが置かれています。

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コルンハウス橋のすぐ近くにある市立劇場(Stadtheater)。

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電線が張り巡らされているのは、トラム(市電)やバスなどの交通機関が通るからです。

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コルンハウス橋から南に向かって歩いていくと、

ブティックやレストランなどが立ち並ぶ通りに出ました。

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人だかりができているので何だろうと近づいてみると

有名な 時計塔( Zeitglockenturm)でした!

スイス市民にはツィットグロックと呼ばれ親しまれている時計塔です。

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ベルンのシンボルである時計塔は1218年に建てられました。

石造りの重厚な塔で、かってはベルンの城門の一部だったそうです。

ここでは1時間おきに時を刻む鐘の音が鳴るのですが、

私たちが着いた時がまさに鐘が鳴る数分前でした。

ラッキー♪

時間になるとさまざまな装飾人形が動き出す仕掛け時計で、

毎時56分から動き出します。

この天文時計と市掛け時計は1530年にできたものだそうです。

 

ちょっとおもしろいアートを発見。

ベルンには町のあちこちに泉が見られますが、

私たちは時間がなかったので、残念ながら泉を探索する時間がありませんでした。

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巨大チェスがありました。

私たちが行った時は誰もいなかったのですが、

ここで実際にチェスをする人もいるそうです(笑)

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時計塔からさらに進んでいき、

キルヒェンフェルト橋(Kirchenfeldbrucke)に差しかかりました。

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橋の上からはベルンの町全体を見渡せますが、

この景色がもう本当にすばらしすぎ!!

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ヨーロッパの多くの都市が爆撃などで壊されてきた中、

今でも昔と変わらぬ姿を残せているのは、永く中立を保ってきた

スイスの首都であるからこそでしょう。

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キルヒェンフェルト橋から緑色のドームが見えました。

こちらが“連邦議会議事堂(Bundeshaus)”です。

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川の真ん中に道のようなテラスのような不思議な空間がありました。

“何だろう?”と疑問に思って夫に聞くと、“あそこで泳げるみたいだよ”って言われました。

今は寒いので無理ですが、夏はこのアーレ川で泳ぐ人がたくさんいるそうです!

夫は以前、番組の特集で見て知っていたそう。

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最初は「え!?泳げるの!?」って目を疑いましたが、

おそらくアース川自体そんなに深くないのでしょう。

こんな絶景を見ながら私も優雅にぷかぷか浮かびたいな~

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アーレ川に浮かんでいるように見えるこの建物は何でしょう。

地図にも載っていなかったので分からなかったのですが、

時間があったら下りてみてみたかったな。

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雨が降ったばかりなので、水の流れが速いですね。

ちょっと見えにくいですが、堰の真ん中にクマの像があるのが見えますか??

街の名前「ベルン」はドイツ語で動物のクマの意味なのです。

街を造ったツェーリンゲン大公が最初に捕まえた動物の名を街の名前にすると言い、

最初に捕まったのがクマということからベルンという名がつけられたという話があります。

そんな偶然からクマは街のシンボルとなりました。

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ひときわ目立っている建物はスイス随一の高さを誇るベルン大聖堂

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尖塔のてっぺんまで344段の階段がつけられているそうです。

私たちは上りませんでしたが、上ってみるときっとそこにも絶景が待っているのでしょう。

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旧市街地からキルヒェンフェルト橋を渡ると、

ヘルヴェティア広場(Helvetiapl.)に出ます。

こちらにはスイスアルプス博物館や、クンストハレ(美術ホール)、

ベルン歴史博物館、スイス射撃博物館、自然史博物館、通信博物館など

博物館が集まっています。

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こちらはベルン歴史博物館(Histarisches Museum Bern)

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またキルヒェンフェルト橋から旧市街地のほうに引き返し、

ユンケル通り(Jinkerngasse)を通ってベルン大聖堂に向かいました。

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大聖堂は1421年から着工が始まり、472年かけて1893年に完成した

後期ゴシック様式の建物です。

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高さ100メートルの尖塔は圧巻ですが、現在は修復中。

上部は囲いで覆われていました。

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閉まっていたので残念ながら中を見ることはできませんでしたが、

聖堂の入り口に描かれた「最後の審判」のレリーフはしっかり写真に収めました。

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ただしこれはレプリカで、オリジナルはベルン歴史博物館にあるようです。

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向かって左側には天国へと昇天していく人々が、右側には地獄へと堕ちていく人々が

とても細かく表現されています。

この細かいディテールはスイス人だから作れたのでしょう。

非常に精密で細かいです。

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聖堂の近くの広場にベンチがあったので、ここでちょっとだけ休みました。

赤レンガの家々と緑のコントラスト、そしてエメラルドグリーンのアース川。

なんてステキなんでしょう。

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先ほどのキルヒェンフェルト橋です。

下を見ると何かレストランのような建物が見えます。

ガイドブックの地図を見ると、イタリア料理のお店のようです。

ここで食べてみたかったけど、時間がないので諦めました。

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小さいですが、空にうっすらとお月さまが見えて

とてもきれいだったので、シャッターを切りました。

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バラ園やクマ園、アインシュタインの家や博物館なども

じっくり見て回りたかったのですが、 いろいろ見て回れなかったのが残念です。

ベルンには約2時間半の滞在となりました。

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さて、今日の旅もこれで終わり~!ではなく、

また1時間ほど車を走らせ、グリンデルワルトのホテルに向かわなければいけません。

あと一息、夫に運転を頑張ってもらい出発です!

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~ベルンへのアクセス~

チューリッヒからは約70分(123km)

ジュネーブからは約120分(166km)

インターラケンからは約50分(57km)

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